令和8年度研究課題

職員による研究調査

ローコードツールを活用した異常検知システムの構築

 ローコードツールを活用した遠隔モニタリングシステム及び異常検知システムを当センターにおいて開発・導入し、IoT 活用事例として例示することで、府内中小製造業におけるIoTの利活用を促進することを目指す。
(企画連携課 デザイン情報係)

製造業におけるインハウスデザイナーの役割の調査Ⅱ

 日本の企業におけるインハウスデザイナーは、歴史が長いにも関わらず、未だその役割は限定的である。これまで、府内の大手製造業と中小製造業5 社にインタビューを行い、インハウスデザイナーの働き方を3 パターン分析することができた。当センターにおけるデザイン支援の参考とするため、府内製造業のデザイナーに継続してインタビュー調査を行う。
(企画連携課 デザイン情報係)

画像測定機のフォーカス機能による断面形状取得について

 近年、部品の断面形状を非接触で測定したいという需要が増えてきている。しかし、当センターのレーザープローブ式非接触三次元測定装置では測定できない場合が生じる。そのような場合に画像測定機を用いた測定による断面形状の取得を目指す。
(基盤技術課 設計計測係)

表面粗さ計測における測定物の傾きの影響についての検証

 JISでは表面粗さ測定の測定方向は規定されているが、測定面の傾きには言及がない。本研究では、傾斜面や円筒面などの粗さ測定に着目し、レーザープローブ式非接触三次元測定装置と曲面微細形状測定システムを用いて、測定面の傾きが粗さ値に与える影響を検証する。
(基盤技術課 設計計測係)

生成AI を活用したFTIR スペクトル同定の可能性評価と課題抽出

 FTIR で取得したスペクトルを一般的な生成AI で同定する手法の可能性を検討する。センター利用者が測定データを自社で活用し自律的に同定できるよう、生成AI 利用時の課題を抽出することを目的とする。
(基盤技術課 化学分析係)

ローカル生成AI を用いた社内文書検索ツール構築の検討

 社内だけで動くローカル生成AI(文書・画像自動生成ツール)を用いて、機器マニュアルなどの社内文書を会話形式で検索可能なツールの構築を検討。プロトタイプ作成に加え、費用と手間、導入手順等を公開し、企業への導入促進につなげる。
(応用技術課 電気通信係) 

RAG によるHPLC 分析条件設計の迅速化・平易化・標準化の検討

 ローカルデータを蓄積した生成AI のRAG を活用することにより、多様な目的、対象成分、試料に応じた最適なHPLC 分析条件の設計に迅速かつ平易に取り組むことができ、担当職員の経験の多寡に関わらず標準化されたプロセスにより一定以上のHPLC 分析条件を設計できる仕組みを検討する。
(応用技術課 食品バイオ係) 

環境負荷低減を目指した樹脂めっきのエッチング処理工程の検討

 樹脂めっきのエッチング処理工程では、これまでCrO3/H2SO4 混酸溶液が使用されているが、環境問題から六価クロムの使用規制が進んでいる。 過酸化水素は、その酸化力からABSをはじめとした樹脂のエッチングに利用できる可能性があり、金属を含まない分、廃棄が容易であることから、これを樹脂への「めっき」工程に活用できないか、濃度・温度・時間などの条件を設定して検討を行う。
(応用技術課 表面構造係) 

π電子共役高分子化合物の合成とその機能評価Ⅱ

 塗料や接着材料など有機コーティングと母材表面との相互作用を直接評価するセンサ素子の開発に向けて、π電子共役高分子の機能を利用し、物体界面間の非共有結合的な相互作用に伴う力の強さを評価する簡便な方法の開発を目指す。今年度は、力を与えて生じるポリマーの伸長が蛍光挙動等に与える変化を検証し、その結果を元に相互作用力の評価手法の確立に取り組む。
(応用技術課 表面構造係) 

企業等との共同研究

藻類由来金属マイクロコイルを分散したテラヘルツ帯電磁波応答材料の開発

 天然藻類であるスピルリナをバイオテンプレートとして用いたマイクロコイルはテラヘルツ帯において電磁波に対する優れた応答性を有し、この特性を利用して次世代通信の電磁波吸収材料としての応用に向けた研究を実施する。
(基盤技術課 材料評価係)

テラヘルツ波を用いた新規う蝕診断技術の開発

 テラヘルツ波の高い透過性を利用して非侵襲性の新規う蝕診断技術を開発する。

(基盤技術課 材料評価係)

照明光状態によるガラス表面上の欠陥の識別について

 光学材料等に使用されるガラスについて、簡易構造(平板)を対象とし、欠陥の鑑別を照明光の調整という観点で可能かについて検討を進める。
(応用技術課 電気通信係 企画連携課 デザイン情報係) 

外部資金による研究

液中プラズマとマイクロバブルを併用した有機フッ素化合物分解プロセスの開発 

 有機フッ素化合物は半導体や電池材料など幅広い用途で使用されているが、環境中で分解されにくく、残留性や生物蓄積性が問題となっている。これまでに液中プラズマを用いた処理技術を開発したが、エネルギー効率の向上が課題である。そこで、液中プラズマとマイクロバブルを組み合わせた処理プロセスを検討し、有機フッ素化合物の高効率な処理技術の開発を目指す。

 (応用技術課 表面構造係)