令和2年度研究課題

職員による研究調査

ICT技術を活用した企業業務補助システムの開発(音声入力型在庫管理システムの検討)

 本研究では、近年めざましく発展しているAI技術を援用し、企業における業務補助システムの開発を検討する。ここでは在庫を管理するシステムを対象とし、音声の入力により、入出数量や時刻・保管位置をデータベース化する構成を基本とした上で、入力漏れや認識率向上への対応として、顔認識(画像認識)を利用することの可能性を検討する。
(応用技術課 電気通信係)

グリスの分析プロセスの検討

 機械等に使用されるグリスは様々なものが市場に出回っている。不具合事例の原因の一つととらえられることもあり、グリスがどのようなものか把握する方法の確立は一定の需要があると思われる。本研究では、グリスの分析プロセスの確立に向けた調査を行う。
 (中丹技術支援室)

面粗さ測定時の測定手法の検討

 従来の線粗さ(二次元)だけでは評価が困難な表面について評価をしたいという需要が近年増加している。その需要に対応するため、より広範囲での評価が可能である面粗さ(三次元)を測定する際の測定手法について検討を行う。また、それらの条件を決定するための要素についても検討を行う。
(基盤技術課 設計計測係)

テラヘルツイメージングによる樹脂接着層の温水劣化挙動のin-situ評価

 本研究では、種々の条件下で接着層に温水劣化を施したモデル材を対象に、テラヘルツ非破壊検査装置のイメージングを用いることで、その劣化挙動をIn-situ評価し得るかについて検討する。
(基盤技術課 材料評価係)

フリースペース法を用いた誘電率の測定

 近年、ミリ波帯における誘電率測定の需要が増加している。フリースペース法を用いてSパラメータを測定し誘電率を計算することができるが、複数の計算手法が提案されておりそれぞれ得手不得手がある。本研究ではSパラメータの値から誘電率を求める手法について検討する。
(応用技術課 電気通信係)

新規黒色ニッケルめっきの実用化の検討(2)

 通常のニッケルめっき浴成分に硝酸カリウムを添加した単純な浴組成による黒色ニッケルめっきが報告されている。昨年度めっき条件を検討してきたが、めっき膜の密着不良が極めて悪いことがわかった。そこで今年度は実用レベルの密着性改善を図ることを目的とする。
 (応用技術課 表面構造係 )

応力発光による工業製品の経年劣化診断への応用

 応力に応じた発光強度を有する塗料を用いて、製品に必要な強度や構造的な耐力の減少傾向や設計時点からの変化等、経年劣化の診断への応用の可能性について検討を行う。
 (中丹技術支援室)

企業等からの受託研究

 中小企業等の技術課題の解決や新技術又は新製品の開発等につなげるため、中小企業等の依頼に応じて、研究、試験分析等を受託します。

 

委託研究

 先進的な技術や当センターにて対応困難であるが重要なテーマについて、大学・研究機関等に研究の委託を行います。