令和4年度研究課題

職員による研究調査

面粗さ測定時の測定手法の検討②

 R2 年度研究「面粗さ測定時の測定手法の検討」により、測定間隔を決定する際の目安となる手法について検討を行い、より広い面積を短時間で測定可能であることが判ったが、さらなる検討のために、より広い面積を評価するためには、うねりの影響を無視できない。しかしながら、うねりの影響を考慮した評価を行うための領域及びネスティングインデックスについては検討が不足しているため、本研究では主に、面粗さ測定時の評価領域及びネスティングインデックスを決定する際の目安となる手法について検討を行う。
(基盤技術課 設計計測係)

種々のゴム材料劣化状況における広域分光分析とデータベース化に関する研究

 種々のゴム材料について劣化促進試験(①熱②温水③紫外線④薬品⑤油)を実施する。その上で、当センターが保有する各種分光分析機器を用いてスペクトルを取得し、従来よりも俯瞰的にゴム材料劣化とスペクトルの相関性を議論するとともに、整理したデータについてデータベース化して一般に公開する。
(基盤技術課 材料評価係)

液中プラズマを用いた有機フッ素化合物の分解における共存物質の影響

 有機フッ素化合物は撥水剤や界面活性剤、半導体製造用の表面処理剤などに使用されているが、環境中で分解されにくく、高い蓄積性を有するため適切な処理が求められている。有機フッ素化合物は廃水中で様々な物質と共存し、分解効率は共存物質との反応性やその濃度に依存すると考えられる。本研究では液中プラズマを用いた有機フッ素化合物の分解における共存物質の影響を評価する。
(基盤技術課 化学分析係)

DFFC法における電磁波シールド性能評価にかかる検討

 DFFC法は1GHzから 15GHzまでの電磁波シールド性能を評価できる手法であるが、比較的新しい手法であり、試料の形状・性状による影響についての知見が少ない。本研究では例えば試料の厚さや伝導処理などの影響について系統的な評価を実施することで、手法の適応範囲について明確化する。
(応用技術課 電気通信係)

音声を用いたレトロフィット IoT の開発

 近年注目を集めている IoT 技術は、デジタル化社会の要となる技術であり、製造業はもちろんのこと、1次・3次産業など様々分野での活躍が期待されるところである。しかしながら、既存の機器やシステムの多くはデジタル化に対応出来ているところでない。本研究では、音声を用いた入出力機構の可能性について具体事例への適応から検討する。
(応用技術課 電気通信係)

HFSS によるマイクロ波・ミリ波測定のシミュレーション

  電磁界シミュレータ(HFSS)を使用して、当センターで電磁波の測定に供している機器をコンピュータ上に再現することで、測定結果をシミュレータ上でも検証できるようにする。
(応用技術課 電気通信係)

ガラスモールドの成形シミュレーションについて

 レンズの製造過程であるガラスモールド成形は、加熱温度やプレス時間などの条件によって最終の性能に大きな影響を受ける。そのため現状では最適な試験条件を得るため、何度も試験を繰り返し、成形条件を得ている。本研究では加熱工程からガラスモールドの粘弾性のシミュレーションを行い、成型条件等による影響を調査する。
(中丹技術支援室)

未反応モノマーの分析の検討

 エポキシ樹脂やフェノール樹脂など 2 液硬化樹脂中の未反応モノマーをガスクロマトグラフ質量分析により評価する方法について検討する。
(中丹技術支援室)

 

 

企業等からの受託研究

  中小企業等の技術課題の解決や新技術又は新製品の開発等につなげるため、中小企業等の依頼に応じて、
 研究、試験分析等を受託します。

 

委託研究

  先進的な技術や当センターにて対応困難であるが重要なテーマについて、大学・研究機関等に研究の委託を行います。