走査電子顕微鏡(SEM)

 この装置は、各種材料の微細構造の高倍率観察に利用できます。光学顕微鏡では観察不可能な微小な表面を観察でき、焦点深度が深いので、立体感のある鮮明な像が得られます。

sem01

 

メーカ・型式
日本電子株式会社
JSM-6701F
性 能
電 子 銃    : 冷陰極電界放出形電子銃
二次電子像分解能 : 1nm(15kV) 2.2nm(1kV)
反射電子像分解能 : 3nm(15kV)
表示倍率     : 25~650,000倍
加速電圧     : 0.5~30kV
試料ステージ   : 5軸モーター駆動ステージ
X-Y :70×50mm、回転:360°
作動距離     : 1.5~25mm、傾斜:-5~+60°
設置年度
2006年
担 当
基盤技術課 化学分析係
TEL  075-315-8633         FAX  075-315-9497
E-mail kiban@kptc.jp

使用料(基本額)
こちらをご覧ください

公益財団法人JKA補助機器(競輪補助物件)
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活用事例

金属材料、半導体材料、セラミックスなどの各種試料の観察に用いられ、新製品・新素材等の開発や品質管理、クレーム品の問題解明等に活用できます。

  • 試料表面の凹凸や微細構造
  • 微粒子の大きさや凝集状態
  • 部品の破断面や構造欠陥などの観察

特徴

電解放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM))なので、高分解能観察が可能であり、電子線照射に弱い試料も低加速電圧で観察ができます。

留意点

  • 電子線を発生する必要から、試料を真空の試料室にいれなければならず、試料は高真空(10-4Paレベル)中で安定であることが必要です。水分やガスを出す試料の観察はできません。
  • 試料サイズ(最大試料寸法:32mmΦ×20mm(h)、150mmΦ ×10mm(h))や観察範囲に制約があります。
  • 磁性体試料の観察はできません。
  • 有機材料などの絶縁性の試料については、試料表面に導電性を持たせるため、金属コーティング処理を行い観察を行います。

 

参考情報