
高速液体クロマトグラフは、ステンレス管などに充填剤(固定相)が詰められたカラムに液体(移動相)を流すことで、多成分混合試料中の各成分をカラム内で個々の成分に分離し、定性、定量分析を行う装置です。
固定相は通常固体または液体で、移動相溶液中で安定に溶存できる物質であれば,基本的に分析が可能です。
カラム内の充填剤は直径が3~10μm程度の大きさで、充填剤表面の性質や移動相の組成、pH等を調整することで生じる、各成分と固定相および移動相との相互作用の差を利用して分離します。
- メーカ・型式
- 株式会社島津製作所
Prominence - 性 能
- 高圧、グラジエントタイプ
検出器:紫外可視、蛍光検出器 - 用 途
- 食品中のアミノ酸等の分析
- 設置年度
- 2005年
- 担 当
- 応用技術課 食品バイオ係
TEL 075-315-8634 FAX 075-315-9497
E-mail ouyou@kptc.jp - 使用料(基本額)
- こちらをご覧ください
活用事例
特徴として、高分離能・高感度、多成分の一斉分析が可能、定量性・再現性に優れる、試料変質の恐れが少ない温和な分析条件、ガスクロマトグラフのように試料を気化させる必要がない、試料の分取、精製が容易であること等があります。
分離の手法としてよく用いられる逆相クロマトグラフィーと呼ばれる手法では、シリカゲル表面に炭化水素、多くはオクタデシル基(ODS)を修飾したような低極性の固定相とメタノール/水などの極性の高い移動相を用いて、固定相と成分の疎水性相互作用を利用して分離します。
検出器には紫外可視検出器(UV-Vis)や蛍光検出器、示差屈折率検出器(RID)がよく用いられます。
最近では、UV-Vis吸収スペクトル(200~800nm)が同時に得られるフォトダイオードアレイ検出器(PDA)もよく利用されています。
アミノ酸以外の各種食品関連成分を分析する既設機器に、フォトダイオードアレイ検出器(PDA)が増設され、定性分析能力がアップしました。
これらの分析機器はPCワークステーションを介してネットワーク接続されていますので、高度なデータ処理が可能です。
分析の自動化、レポート作成、データ管理がより簡単な操作で行える効率的な液体クロマトグラフ分析システムです。
各種食品及び食品素材等の成分分析にご利用いただけます。
参考情報