飛行時間型液体クロマトグラフ質量分析装置(LC-TOF/MS)

hplc10

食品等の試料中に含まれる成分の精密質量を測定し、その成分の組成式(元素組成)の推定と同定を行うことができます。
主に、食品の機能性成分や医薬品等の成分分析に利用できます。

メーカー・型式
ブルカー・ダルトニクス株式会社
micrOTOF2-kp
性 能
イオン化法:ESI もしくは APCI
質量範囲:50 ~ 20,000 m/z
質量分解能:16,500 FWHM以上
用 途
食品等に含まれる成分の組成式(元素組成)の推定と同定
設置年度
2011年
担 当
応用技術課 食品バイオ係
TEL 075-315-8634         FAX 075-315-9497
E-mail ouyou@kptc.jp

使用料(基本額)
こちらをご覧ください

 
☆よくある質問(FAQ)

(1)分析に必要な消耗品(カラム、溶媒など)は持参する必要がありますか。

 原則持参いただくこととしておりますが、当センター所有のカラムや少量の消耗品は提供可能です。溶媒や試料前処理用の消耗品については概ね10測定分を超える場合は、当センターが指定する消耗品をご持参いただきます。

(2)カラムや移動相を持ち込んで機器に取り付けることは可能ですか。

 可能です。

 ただし、事前に該当のカラムや移動相を用いても機器に支障がないか確認させていただきます。

(3)使用できる溶媒にはどのような種類がありますか。

 当センターで使用可能な代表的な溶媒には以下のものがあります。
 メタノール(LCMSグレード)
 アセトニトリル(LCMSグレード)
 水(超純水)
 0.1%ギ酸水溶液、0.1%酢酸水溶液、10mMギ酸アンモニウム水溶液、10mM酢酸アンモニウム水溶液

 以下の溶媒は使用不可です
 アセトン、テトラヒドロフラン(THF)などPEEK配管に負荷をかける溶媒
 ヘキサンなど水と相溶性のない溶媒
 TFAやトリメチルアミンなどの機器に残留しやすい試薬を添加した溶媒

(4)何が含まれているかわからない試料を対象に不明成分の分析は可能ですか。

 検出されたマススペクトルに対して組成式を推定することが可能です。ただし、異性体など同じ組成式を持つ化合物は多くありますので、LC/MSとは違う観点(由来、反応、その他分析など)でも候補成分を検討されることを推奨します。
 また、LC/MSの特性として、非極性化合物など検出が困難な化合物がありますので、検出されたマススペクトルが含有成分のすべてを表しているということにはならないことに注意が必要です。(例えば、クレーム対応の分析で不良品にのみ正常品にはないマススペクトルが検出されれば異なる成分が含まれていることがわかりますが、いずれも同じ検出結果だった場合にはLC/MSで検出されない成分に違いがある可能性を否定できないため同等であるかどうかはわかりません。)

(5)利用料金はどのように算出されますか。

 1時間あたりのご利用料金にご利用時間をかけて算出します。1時間あたりの測定回数は分析条件によって変わります。

 なお、暖機及び洗浄・停止、解析にかかる時間についても費用が発生します。

(6)機器貸付と依頼試験の違いは何ですか。

 機器貸付は職員の指導のもと、利用者自身で分析を行っていただきます。職員と相談しながら利用時間内に分析条件や解析方法の検討を行うことが可能です。

 依頼試験は予め定めた分析条件により、候補成分に該当するマススペクトルの有無の確認及び特に強く検出されているマススペクトルの解析のみの対応となります。

 詳細な解析や分析条件の検討を要する場合には、機器貸付で対応します。