当センターが主催する京都光技術研究会において、京都の光関連の中小企業を中心とした連携により共同研究開発を実施し、先端科学技術分野で利用が期待される超広帯域空間光位相変調器の開発に世界で初めて成功しました。
京都光技術研究会は、異分野の企業連携による製品化を推進する取り組みを行っており、今回は製品化第1号として、国内外の研究所・大学に試作品の受注・納入を行いました。今後は受注生産品として販売します。
製品名<超広帯域空間光位相変調器(Spatial Light Modulator;SLM)>
特 徴
従来の空間光位相変調器では未踏の紫外~近赤外の広い波長範囲において、各波長毎の光の位相を個々に制御することができるようになりました。このことから多くの波長を有した極短光パルスの分散補償・波形整形が可能となり、極限時間域(10-18から10-12秒;100京分の1~1兆分の1秒)の基礎物理分野(原子のストップモーション写真)・バイオメディカル応用分野(遺伝子やタンパク質の超高速撮影)等、幅広く活用されることが期待されています。
仕様、外観
- ピクセル数 640ピクセル
- 分解能 256(8bit)
- 動作波長 300~1100nm
- 透過率 40%以上(300nm)
70%以上(400nm)
80%以上(800nm)
80%以上(1100nm)
紹介パネル