クリエイティブ京都M&T 2021年3月号(No.166)

 

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♦技術センターから

 

電磁波に関するセミナーのご紹介

 電磁波は、最先端分野のミリ波レーダー・5G通信など、現在盛んに開発されているものづくりにおいて非常に重要な技術に用いられています。他方、電磁波は時に製品の誤作動原因となる場合があります。このように遠隔での通信・測位など遠くまで届いて便利な半面、その姿が見えず時に厄介な存在となる電磁波について、当技術センターではセミナーでその関連技術を紹介してきました。令和2年度に開催したセミナーをご紹介します。

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ものづくり分析評価技術研究会のご紹介

 ものづくりの現場では、紫外光や赤外光などの波長領域の異なる様々な光を「製品開発」や「品質管理」などの分析に活用しますが、どのような場合にどのような波長領域の分析装置を選択すべきかが技術者にとっての大きな悩みとなっています。
 令和元年度に発足した本研究会は、現場で活きる系統的な分光分析技術を府内中小企業の技術者の皆様に学んでいただく場とすることを目的として、講演と分析装置の操作実習を交えた形式で例会を実施しています。今年度は、薬品・食品・化粧品・プラスチック・工業材料・原材料などの定性・定量分析や品質管理、評価技術として近年注目されている「近赤外分光法」をテーマとしてオンライン方式により開催しました。その概要をご紹介します。

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♦研究報告

 

各種構造材料の塩化物を含む環境での異種金属接触腐食挙動

 近年、様々な金属材料の組み合わせによる機能拡大を意図して、異種材料から構成される構造体、部品の使用が増えつつある。特に、自動車の分野では軽量化のために、鉄鋼材料とアルミニウム、マグネシウムなどの軽金属との複合化が試みられ、異材接合の可否とともに、異種金属接触腐食が懸念されている。さらに、加工性の異なる複数の素材を摩擦攪拌接合(FSW)など強加工に基づき構造化する手法も実用に近づきつつあり、異材構造体の信頼性担保が必要とされる。
 本稿では、アルミニウム、銅、ニッケル、ならびにオーステナイト系ステンレス鋼を様々な面積比で接触させ、塩化物雰囲気での腐食挙動を調査し、異種金属接触腐食挙動の特徴を検討したので報告する。

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♦技術トレンド寄稿

 

イオン液体を使用する省エネ液式デシカント空調機

 近年、低消費電力で運転でき、換気と空調を同時に実現する液式調湿空調機が開発されています。しかし、現行の液式調湿空調機は金属腐食性が極めて大きい塩化リチウム30%水溶液を調湿材に使用しているため、配管やセンサーにチタン等の特殊な材料が不可欠であり、このために高価な製品となり普及が進んでいませんでした。最近、イオン液体が液式調湿空調機用の調湿材候補として注目されるようになりました。本稿では液式調湿空調機の調湿材となるイオン液体の開発動向について紹介します。

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♦技術センターから

 

令和2年度「利用者窓口アンケート」の実施結果

 技術センターでは、利用者の皆さまを対象に、利用目的や満足度、ご要望などについて伺う「利用者窓口アンケート」を実施いたしました。集計結果の概要をお知らせします。
 ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。今後の事業展開や業務改善に役立てていきます。

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♦技術センタートピックス

 

・医療用 生体内溶解性マグネシウムを開発