クリエイティブ京都M&T 2020年9月号(No.163)

 

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♦研究報告

 

電磁波妨害評価試験装置(GTEMセル)における
試験体ボリュームによる影響評価

 技術センターでは中小企業のEMC対応力向上のために、電波暗室に加えて、小型で同様の測定が可能なGTEMセルを導入しています。GTEMセルが通常の電波暗室と大きく異なる点は、試験可能な供試品が小型のものに限定されているところです。当センターのGTEMセルでは各辺25cmが仕様上の上限ですが、これを上回るサイズの場合、どの程度試験条件が変わるのか実際に測定してみました。
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凍結昇圧法を用いた京都食材の菌増殖抑制効果の検証

 京都宇治の高級茶葉である玉露・碾茶から抽出した水出し茶の凍結昇圧法による菌増殖抑制効果を検証し、冷蔵保存条件で菌の増殖を抑制できることを確認しました。また、CFRP製耐圧容器試作品で凍結昇圧実験を試み、既存の凍結昇圧容器には及ばないものの一定の高圧が発生することを確認しました。
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♦業務・相談事例紹介

 

幾何公差とサイズ公差の違い
三次元測定における直角度・傾斜度と角度

 当センターに持ち込まれる三次元測定の依頼・技術相談には、直角度・傾斜度に関するものが多数あります。これらは幾何公差としてJIS B 0621等で定義されており、単位は一般に「mm(ミリメートル)」で表されます。これに対し、サイズ公差としての角度はJIS B 0420等で定義されており、単位は「(°度)」、「° ’ ”(度分秒)」あるいは「rad(ラジアン)」で表されます。
 今回は幾何公差(直角度・傾斜度)とサイズ公差(角度)の違いについて紹介します。
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不良・不具合の解析について
異物や付着物、変色や劣化などの原因究明

 化学分析係には、異物や付着物、変色や劣化などの原因究明についての相談がよく寄せられます。社内検査で見つかることもあれば、納入先で発見されてクレーム事案となることもあります。典型的な事例をいくつか紹介します。
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♦機器紹介

 

表面元素の濃度プロファイルを迅速に測定
グロー放電発光分光分析装置(GD-OES)

 ものづくりの過程では、使用する材料や構成部品の成分を分析する機会が多くありますが、その場合、分析対象物や分析目的によって適切な分析機器を選択しなければなりません。当技術センター設置の分析機器をご利用いただく際の機器選択の筋道を、本誌2019年1月号で「個体材料分析フローチャート」として簡単に紹介しておりますが、本欄では、その中の元素分析装置の1つである「グロー放電発光分光分析装置」について、機器選択の際の手掛かりになる特徴を紹介します。
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ナノサーチ複合型顕微鏡による表面形状観察

 平成31年度JKA機械工業振興補助事業により導入した「ナノサーチ複合型顕微鏡」は、ミリからナノまでの観察・測定を1台で実現でき、OM(光学顕微鏡)・LSM(レーザー顕微鏡)・SPM(プローブ顕微鏡)の切り替えを自在に行い、観察対象物を見失うことなく、素早く詳細な形状観察が可能です。以下に、材料の表面形状観察の事例を紹介します。
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オシロスコープの性能と周波数解析機能について

 オシロスコープは信号の時間波形を観測する計測機器として馴染みがありますが、正確な測定のために必要な注意点を性能の項目ごとに説明します。また、時間波形だけでなく周波数解析機能を備えた多機能オシロスコープについて紹介します。
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♦技術センタートピックス

 

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