クリエイティブ京都M&T 2020年7月号(No.162)

 

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♦研究報告

 

新規黒色ニッケルめっきの実用化の検討

 黒色めっきは独特の漆黒外観を示すことから装飾用途や反射防止、防眩、熱吸収性などの機能性を付与する処理としてバックミラーのフレーム、光学機器、機械部品などに活用されています。代表的な黒色めっきである黒色クロムめっきは6価クロムを含有するため、RoHS指令やELV指令などの環境規制の強化に伴い代替処理が望まれています。本研究ではMagdyらが報告しているニッケル系黒色めっき*について、めっきの色調や密着性、耐食性など実用的なめっき物性の検討を行いました。
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金属材料の結晶配向分析に係る調査研究

 無電解Ni-Pめっき皮膜に熱処理を行うと皮膜内の構造が変化し、その物性にも影響が表れます。今回、皮膜内の構造を調査するため、従来よりミクロな領域で分析(①ナノインデンテーション試験機による硬さ分析②EBSD(electron backscattered diffraction)による結晶配向分析)を実施しましたので、その結果について紹介します。
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♦技術トレンド寄稿

 

食品の生体調節機能と肥満に有用な食品成分に関する研究の紹介

 食品は栄養機能のみならず生体調節機能を有しており、食品の有する生体調節機能に着目した「機能性食品」の研究開発がさかんに行なわれています。機能性食品を活用した生活習慣病などの疾患の予防は超高齢化社会における医療費削減や健康寿命の延伸において重要な役割を担うものと考えられます。本稿では、食品の有する機能および種々の生活習慣病発症と深く関与する肥満について概説し、私達が行なっている肥満予防に寄与しうる食品成分の研究について紹介します。
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♦機器紹介

 

粒子径分布測定装置のご紹介-粉体の特性評価にご利用ください-

 この装置はセラミックス、金属、電池材料、医薬品、食品などの分野における微粒子の粒子径分布の測定が行えます。粉体の粒子径特性評価にご利用ください。
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♦業務・相談事例紹介

 

当センターでの振動試験機による信頼性評価について

 身の回りにある工業製品は、設置される環境や使用条件などで故障が発生しないように設計されており、安全性試験や寿命試験、環境試験などで信頼性の評価を行い、故障の解析を行ったのちに市場に出ます。環境試験のうち振動に関しては、設置する環境や使用条件のほか輸送段階でもダメージが発生することがあります。今回は振動試験を行う際の注意点等について説明します。
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♦技術センターから

 

領域を越えた支援力の強化 -薬品管理を例に-プロジェクト推進ワーキンググループの取り組みから

 当技術センターでは第3期中期事業計画(平成30年~令和2年)の重点事項を実行するために4つのワーキンググループ(WG)が活動しており、その中の1つ「プロジェクト推進WG」では新産業創造・新技術開発支援の強化を目的に、支援領域のシームレス化と異分野融合をテーマにしています。当センターの特長の1つでもある「寄ってたかって支援」は、在籍する様々な技術分野の職員の知恵を集めて問題の解決にアプローチするもので、そのスキルの向上を兼ねて今回は所内の薬品管理システムを構築するプロジェクトを進めましたので紹介します。
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♦技術センタートピックス

 

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