京都大学宇治キャンパスにある4つの研究所(エネルギー理工学、生存圏、防災、化学)との産学連携や参加企業間の業種の垣根を越えた連携を目的に開催しています。今回は化学研究所との交流会です。参加は無料です。

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日 時 : 2026年2月10日(月) 13:30~17:20
場 所 : 京都大学 宇治キャンパス (宇治市五ヶ庄)
共同研究棟(化研) 1階 大セミナー室
内 容
第1部:講演会
◇ 開会のご挨拶 (13:30~13:40)
◇ 研究シーズ(質疑応答含む)(13:40~15:30)

「量子情報社会を支えるスピントロニクス」
京都大学 化学研究所 教授 小野 輝男 氏
コンピューターを代表とするエレクトロニクスは、電子の「負荷」を電場で制御する技術です。電子は「電荷」に加えて、磁石のもととなる「スピン」と呼ばれる角運動量をもっています。この「スピン」を磁場で制御することで、磁石の向きで情報を記録する磁気記録が発展してきました。現在、電子の二つの自由度である「電荷」と「スピン」の両方を制御することで、エレクトロニクスの更なる発展を成し遂げようとする研究が盛んに行われています。本講演ではこのスピントロニクスと呼ばれる研究分野の発展と展望について、具体的デバイスを挙げながら説明します。

「有機ELの最新動向」
京都大学 化学研究所 教授 梶 弘典 氏
電気を流す材料といえば金属や半導体、発光といえば蛍光灯や無機半導体というのが長らく常識でした。こうした常識に挑み、「有機物に電気を流して光らせる」という基礎研究が先人たちによって進められましたが、有機物はそもそも絶縁体であるため、当初は否定的に受け止められていたのも当然といえます。しかし現在では導電性高分子として、さらに有機ELとしてスマートフォンやテレビなどに広く実用化されるに至っています。本講演では、この有機ELについてお話しします。
◇ 関連企業紹介(質疑応答含む) (15:40~16:20)

「変化する素材産業界でのマテリアルズインフォマティクスの活用」
積水化学工業株式会社
R&Dセンター先進技術研究所 所長 日下 康成 氏
素材産業を取り巻く環境は大きく変化してきています。その中で、新素材の開発への要求は増大し、その反面速度の向上と高い機能の両立が求められています。本講演では、その解決手段として注目されているマテリアルズインフォマティクス(MI)の企業への導入と活用に関してお話します。
◇ 施設見学 極低温物性化学実験室・有機EL作製装置 (16:20~17:20)
第2部:懇親会(17:30~19:00)
参加費制 レストランきはだ(宇治キャンパス内)
参加費
第1部 : 無料
第2部 : 企業連絡会員 2,000円 ・ 会員外 5,000円(講演会受付時に徴収)
定 員
定員50名(先着順)
主 催
京都大学宇治キャンパス産学交流企業連絡会・京都府中小企業技術センター・(公財)京都産業21
共 催
京都大学化学研究所・京都やましろ企業オンリーワン倶楽部
協 力
宇治市
申込方法
1 WEBからの申し込みはこちら
2 E-mail、FAXでの申し込みは下記の参加申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、
お送りください。
※ 申込締切 2月6日(金)先着50名
案内資料・申込書
申し込み・問い合わせ先
京都府中小企業技術センター けいはんな分室
TEL 0774-95-5050 FAX 0774-66-7546
E-mail keihanna@kptc.jp