【結果報告】第34回京都大学宇治キャンパス産学交流会「防災研究所」

 

 令和元年11月22日(金)に、京都大学宇治キャンパス内において第34回交流会「防災研究所」を開催し、58名の方々に参加いただきました。

 

 

1.研究シーズ発表

 

GNSS地殻変動解析データから見た南海トラフ巨大地震と内陸地震 」

京都大学防災研究所 准教授 西村 卓也 氏

 

 阪神淡路大震災の前後に登場した日本列島全域をカバーするGNSS観測網により、現在日本列島がどのように変形しているのかが詳細にわかるようになったことを説明いただきました。
 これを踏まえ、地殻変動データの解析からわかってきた次の南海トラフ巨大地震の地震像や内陸地震の多発地域について解説、講演いただきました。

※GNSS:Global Navigation Satellite System(全球衛星測位システム)

 

 

 

「街区スケール数値シミュレーションによる都市での暴風リスクの評価」

京都大学防災研究所 准教授 竹見 哲也 氏

 

 2018年台風21号により近畿地方各地で暴風が吹き、大阪市内の気象観測点では、室戸台風・第二室戸台風に次ぐ観測史上第3位の最大瞬間風速を記録、一方、都市化の進行により、都市特有の風が存在することもわかったことを説明いただきました。
 以上を踏まえ、台風21号により大阪市街地で発生した暴風の解析結果について紹介し、都市にひそむ暴風リスクについての考察を解説、講演いただきました。

 

【西村先生の講演】

【竹見先生の講演】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.企業紹介

 

「気象情報を活用したソリューションサービスの動向」

株式会社 気象工学研究所 取締役 技術部長 高田 望 氏

 

 気象工学研究所が提供する気象情報を活用した各種ソリューションサービス(降雨予測、日射量予測、熱中症予測、異常気象時の災害危険度判定等)と、AI技術の発展等、今後のサービス提供のあり方や変化について講演いただきました。

【高田部長の講演】

 

 

3.施設見学

 

 

 防災研究室の学生の方々にもご協力いただき、地震予知研究センターテレメーター室と境界層風洞実験室の施設見学をさせていただきました。

【施設見学の様子】1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【施設見学の様子】

 

 

【令和元年度の予定】

 2月21日に今年度の4回目、化学研究所との交流会を予定しています。詳細が決まりましたら、当センターホームページ、メールマガジン等でお知らせしますので、引き続きご参加いただきますようお願いいたします。

 

問い合わせ先
京都府中小企業技術センター けいはんな分室
 TEL 0774-95-5050 FAX 0774-66-7546
E-mail keihanna@kptc.jp