令和元年6月27日(木)に、京都大学宇治キャンパス内において第32回交流会「エネルギー理工学研究所」を開催し、66名の方々に参加いただきました。
1.研究シーズ発表
「草木バイオマス有効利用と創薬開発に向けた構造生物学的アプローチ」
京都大学エネルギー理工学研究所 准教授 永田 崇 氏
物質の分子構造を原子レベルで解析できるNMRを使って、分子の化学構造や立体構造を分析する手法を用いた、
1.低酸素社会の実現に向けた草木バイオマスを包括的に利用するための手法開発
2.創薬開発に向けたヒトの生命活動の理解及び病気治療法の開発
について講演いただきました。
「電子顕微鏡・軟X線を使った軽元素材料の分析」
京都大学エネルギー理工学研究所 助教 向井 啓祐 氏
物質(軽元素)にエネルギーを与えて波長が長い軟X線を発光させ、それを分析することにより、これまでに分析が困難だったリチウム、ベリリウム、ホウ素といった軽元素の材料分析が可能となり、
1.軽元素分析の原理
2.リチウム、ベリリウム、ホウ素の材料や製品への応用
について講演いただきました。

永田先生の講演

向井先生の講演
2.企業紹介
「高圧研究機器の開発」
株式会社シン・コーポレーション 代表取締役 松本 雅光 氏
高圧研究機器の開発として、
1.食品加工への応用
2. 深海微生物やメタンハイドレートの研究等、様々な深海環境下での研究への応用
について講演いただきました。また、講演終了後、高圧下での物質の挙動についてデモンストレーションも行っていただきました。

松本社長の講演

デモの様子
3.ポスターセッション
永田先生、向井先生の研究室の大学院生5名の方にポスターセッションを担当いただき、参加者の方と活発な情報交換を行いました。

ポスターセッションの様子1

ポスターセッションの様子2
【今後の予定】 令和元年度も京都大学宇治キャンパスの4研究所との交流会を継続して参ります。次回以降の開催が決まりましたら、当センターホームページ、メールマガジン等でお知らせしますので、引き続きご参加いただきますようお願いいたします。 |
問い合わせ先
京都府中小企業技術センター けいはんな分室
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