クリエイティブ京都M&T 2009年月1号(No.41)

♦特別寄稿
 諸行無常か、それともチャンスか(?)
          京都府特別参与、一橋大学名誉教授 今井賢一

かつて『平家物語』は、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」と書いた。最近の米国発金融危機に始まる世界と日本の世情をみると、まさに諸行無常、すなわち万事「はかない」という感がある。これは、自分達の力ではどうにもならない「地震や台風」というような自然の猛威にさらされているわれわれ日本人の多くが、思考の底辺に持っている共通感覚でもあろう。地震で巨大な建物が崩壊し、また台風のために農地で丹精に作られた作物が無に帰すのを目の当たりにすれば、そういう思考が身につくのは自然である。[全文を読む]
♦けいはんな分室から
   けいはんな技術交流会
府内中小企業とけんはんな地域に立地する大学・企業研究所との交流・出会いの場を提供し、人的ネットワークの輪を広げ、ニーズとシーズのマッチングの機会を設けることで、企業の技術力の向上・新たな技術開発と活力ある創造的な企業群形成を支援するため「けいはんな技術交流会」を開催しています。[全文を読む]
 
♦環境講演会
   環境講演会(平成20年10月9日開催)
 「RoHS、REACHの最新動向について」
 EUでは、2006年7月のRoHS指令に続いて、2007年6月にREACH規則が施行され、EU域内に化学物質を一定量以上輸出する者は、既存化学物質、新規化学物質に関わらず登録を行うことが義務づけられます。EUの政策をベースにして、中国・アメリカ・日本で法規制が変わりつつある中、これらの環境規制の動向と対応策についての最新の情報を日本電子株式会社の松浦徹也氏にご講演いただきました。[全文を読む
♦研究報告から
    高化学的耐久性上絵具の混色及び超耐酸化について
                                                                           主任研究員 矢野秀樹
この釉薬研究では、陶磁器業界で緊急課題となっている京焼・清水焼用陶磁器上絵材料の耐酸強化に関する高品位化を取り上げ、その一環として、京都府中小企業技術センターが開発した高化学的耐久性上絵具(特許 NO. 3088074−2000.7)を用いて、混色化することによって形成する多数の新規色彩の上(和)絵具や同絵具を用いた陶磁器上絵試料の酸処理による耐酸特性の改善、強化法(超耐酸化)等について検討しました。[全文を読む]
 

♦技術センターからお知らせ
  行事予定表