クリエイティブ京都M&T 2021年夏号(No.168)

 

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♦研究報告

新規黒色ニッケルめっきの実用化の検討(Ⅱ)

 黒色外観を付与するために黒色クロムめっきが用いられていますが、6価クロムを含有するため、RoHS指令やELV指令などの環境規制の強化に伴い代替処理が望まれています。そこで通常のニッケルめっき浴成分に硝酸カリウムを添加した単純な浴組成による黒色ニッケルめっきを検討したところ、密着性に課題がありました。

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グリスの分析プロセスの検討

 当センターには、グリスの同定をしたいという相談がしばしば寄せられます。本研究では結合状態、元素組成、熱物性、形状の観点から分析を行い、得られた分析結果を整理し、分析プロセスの検討を行いました。

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フリースペース法を用いた誘電率の測定

 近年、5G通信や車載レーダーなどミリ波帯における電磁波の利用が活発に進められており、それに伴ってミリ波帯域での材料の誘電率測定の需要が増加しています。当センターでもフリースペース法でSパラメータを測定し、誘電率を算出するシステムを導入しておりますが、これまでは対応できる試料の厚さに制限がありました。今回誘電率計算についてシステムの改良を行い、厚さの制限を大きく改善しました。

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面粗さ測定時の測定手法の検討

 面粗さは線粗さよりも広範囲での評価が可能ですが、特定の測定方式では測定点数が多くなり、測定に要する時間は膨大なものとなってしまいます。本稿では、面粗さを効率的に活用するため、その測定手法について検討を行いました。

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♦業務・相談事例紹介

表面粗さパラメータ・図示記号の変遷

 加工面の表面の粗さやうねり、傷などの表面の形状的な特徴を総称して「表面性状(面粗さ・線粗さ等)」と呼びます。表面性状は、光沢やくすみ等の見た目やツルツル・ザラザラ等の質感、塗料・接着剤ののり具合、製品同士の密着性・気密性など多方面で品質に影響するパラメータです。この記号等の変遷を正しく把握しなければ、同じものを比較しているつもりでも、まったく異なるものを比較していたという事態になりかねません。そこで、今回は各パラメータや記号の変遷を紹介します。

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♦技術トレンド

ゼロエミッションに向けて~水素貯蔵材料の利活用~

 水素貯蔵材料は、水素を安全・コンパクト・長期間にわたって貯蔵、輸送するために欠かせない技術です。二酸化炭素を排出せず、地球温暖化対策の切り札と言われる水素エネルギー活用の鍵を握る技術についてご紹介します。

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光学設計に役立つ屈折率の測定法について

 屈折率の測定法としては、屈折角法(最小偏角法、臨界角法(アッべ法)、Vブロックプリズム法)、浸液法(ベッケ線検出法)、シミュレーション解析法(偏光解析法、反射・透過率解析法)などがよく知られています。それぞれの測定法には、特徴があり、用途や精度に応じて選択する必要があります。以下に各々の測定法の概要と特徴をまとめました。

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♦技術センタートピックス

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