クリエイティブ京都M&T 2014年12月号(No.106)

M&T表紙2014年12月

♦京都発!我が社の強み    株式会社宮崎化学
 お風呂で鏡が曇ったとき、あなたはどうしていますか?
 鏡面に水をひとかけすれば、曇らず持続効果も長い便利な親水剤があるのをご存じですか。
環境に優しいものづくりを目指し、独自の親水技術を駆使して快適な生活シーンを提案できるよう自社製品開発に挑戦する、株式会社宮崎化学の代表取締役 宮崎克茂様にお話を伺いました。[全文を読む]
♦研究報告
 ICP発光分光分析によるアルカリ金属分析に及ぼす
 イオン化干渉の影響について
    ■基盤技術課 関浩子
 ICP-AES(ICP発光分光分析)によりアルカリ金属の分析を行う際に、他のアルカリ金属が共存すると、イオン化干渉によりピーク強度の増加が見られます。ICP-AESにおいては標準溶液により作成した検量線から未知試料の濃度を求めるため、標準溶液と未知試料の組成が異なっていると分析値に誤差が生じます。例としては海水中の微量のセシウム(Cs)やリチウム(Li)の分析を行う際には、多量に共存するナトリウム(Na)の影響を考慮する必要があります。
 そこで、アルカリ金属の分析の際、多量に共存することの多いナトリウム及びカリウム(K)の影響を定量的に調べました。併せて、ICP-AESにおいて感度が低く、低濃度での分析が困難なセシウムについて、感度及び制度の向上を検討しました。[全文を読む]
♦研究報告
 マイクロ波を利用した新たな木材分解方法の検討について    ■基盤技術課 笠木祥弘
 間伐材の利用や処理は、京都府だけでなく全国的に大変苦慮しており、間伐材をバイオマス資源として有効利用することが望まれています。そこで、木材の構造成分ですが現在あまり活用されていないリグニンに着目し、機能性プラスチックの生成などを目指しています。
 リグニンの抽出における加熱操作を従来のヒーターによる加熱とは別に、有機合成分野で大幅な反応時間低減などの効果を挙げているマイクロ波を利用した加熱を検討した。[全文を読む]
♦技術トレンド情報
 グッドデザインエキシビジョン2014(G展)開催
 グッドデザイン大賞および「グッドデザイン・ベスト100」も決定
 
応用技術課 主任研究員 加悦秀樹
 グッドデザイン賞を主催する(公財)日本デザイン振興会は10月1日に2014年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表し、10月31日から受賞展が東京ミッドタウンで開催されました。グッドデザイン賞は1957年の創設以来、日本を代表するデザインの評価・推奨の運動として広く知られる世界的なデザイン賞です。商品分野をはじめ建築・プロジェクトなど幅広い領域から応募されるデザインに対して、外見上の印象だけでなく、使い勝手や環境への配慮、社会への提案力など、今日求められるさまざまな観点から審査されています。
 2014年度は3,601件の審査対象の中から、1,258件の受賞が決定し、発表・展示されました。[全文を読む]
♦中丹技術支援室から
 「ものづくり体験ツアー」を開催しました!
 北部産業技術支援センター・綾部(当センター中丹技術支援室)では、毎年夏休みの時期に綾部市と共催で小学校高学年を対象に「綾部ものづくり体験ツアー」を開催しています。今年も7月31日に綾部市内の小学校に通う30名の子供たちに、当センター主要装置のうち以下の5機種について、実際に装置に触れるなど体験してもらいました。ここでは、参加した子供たちのアンケート結果から、人気の高かった装置の順番で当日の様子をお知らせします。[全文を読む]
♦技術センターからお知らせ
 行事予定表