クリエイティブ京都M&T 2013年4月号(No.88)

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♦技術センターの事業計画
  平成25年度 京都府中小企業技術センターの事業計画
 府内の中小企業は、市場のグローバル化や取引関係の多様化、また急速な技術革新への対応等大変厳しい経営環境に置かれており、センターにおいては技術相談、依頼試験、機器貸付等の技術支援、人材育成、研究開発、情報発信を柱に様々な技術的な支援を行っているところです。センターでは、今後とも時代の要請に応じた役割を果たし、企業とセンターの距離を縮め、気軽に利用いただける「開かれたセンター」、そして企業のお役に立てる「頼られるセンター」を目指して様々な取組を行っています。今年度は以下の取り組みを重点的に実施します。
♦研究会・セミナー・講習会等の紹介
  平成25年度 京都府中小企業技術センターの
  研究会・セミナー等の紹介
 当センターでは、中小企業の技術基盤の強化、技術者等の養成、新事業展開の支援など、企業ニーズに応えた、各種研究会、セミナー、講習会等を開催します。
♦けいはんな分室の活動
  京都府中小企業技術センターけいはんな分室の活動
 京都府中小企業技術センターけいはんな分室では、京都府南部の拠点として、技術相談及びセンター事業の広報を行うとともに、関西文化学術研究都市に立地する大学、研究機関と府内中小企業とのコーディネートを行い、また、京都は電子機器産業が盛んであるため、実装技術の向上を図るために「京都実装技術研究会」を組織しておりますので、これらの活動を紹介します。
♦セミナー報告
  環境セミナー(平成24年10月31日開催) 
 「薄膜太陽電池の動向及び再生可能エネルギーの固定価格買取制度について」
 東日本大震災、福島原発事故を契機に太陽光、風力、地熱など再生可能エネルギーへの期待が高まりつつあります。 そこで、低コストといわれるCIGS系をはじめとした薄膜太陽電池の動向や平成24年7月1日からスタートした固定価格買取制度、太陽光発電設置の業界最新情報に関するセミナーを開催しましたので、その概要を紹介します。
♦技術トレンド情報
  マイクロ波帯域のアンテナ特性評価について
 最近、スマートフォンや携帯電話、無線LANなどの携帯用通信機器の開発リードタイムがますます早くなってきている上、チップアンテナやパッチアンテナなど、マイクロ波帯域アンテナなどの小型化・薄型化への要求が高まっています。当センターではこのうような課題への対応として、以下にご紹介するようなマイクロ波帯域のアンテナ特性評価を実施しております。今回は被測定アンテナとして中心周波数2.45GHzのパッチアンテナを試作し、アンテナ特性評価を行いましたのでご紹介いたします。
♦研究報告
  テラヘルツ波光源のための半導体レーザー制御技術の可能性調査研究
 テラヘルツ波はおよそ300GHz~10THzの周波数帯域の電磁波であり、電波と光波の中間的な性質を有し、そのさまざまな優位性・有用性についての成果も数多く、今後は実用化に向けた普及期が近い技術であるといえます。現在テラヘルツ波の発生・検出にはフェムト秒レーザーを用いた時間領域分光法が多く用いられていますが、装置が大型化・高価であるため、幅広い分野のアプリケーションへの適用を検討することができないのが現状です。本可能性調査研究においては、半導体レーザーの高速パルス発生手法によりテラヘルツ波光源への適用を検討し、小型で安価な装置化の検討、実用化への可能性を調査しました。
♦技術センターからお知らせ
  行事予定