第1回 2015年9月4日(金) 13:30~17:00 |
内容 | 「カーボンナノチューブの電子デバイス応用」 名古屋大学 エコトピア科学研究所 教授 大野 雄高氏 カーボンナノチューブ薄膜は機能性、電気伝導性、柔軟性、プロセス性に優れ、 簡便な塗布プロセスや転写プロセスにより半導体薄膜や透明伝導膜などの機能性 薄膜を形成できます。これらの特徴を生かすと、タッチセンサや薄膜トランジスタ、 集積回路、バイオセンサ等をプラスチックフィルム上に低コストで実現できる可能 性があります。カーボンナノチューブ薄膜のプラスチックフィルム上への成膜技術 やデバイス化技術について概説し、各種デバイス応用の可能性について述べます。 |
「木質バイオエタノールを活用したナノカーボン産業の基板技術形成」 和歌山大学 システム工学部 助教 村上 俊也氏 大気中CO2の高濃度化と地方における林業衰退の問題に対して、木質を高付加 価値化するナノカーボン産業を発展させることで、ナノ材料による省エネ化と 森林の健全化によるCO2吸収能力向上により、低炭素化社会を実現することを 目指しています。 本講演では、木質バイオマスを原料としたバイオエタノール抽出の効率化と、 これを原料にしたカーボンナノチューブ作製技術を発展、また、カーボンナノ チューブへの線照射欠陥の導入による物性制御手法について概説します。 |
意見交換 |
第2回 2016年3月17日(木) 13:30~17:00 |
内容 | 「電子顕微鏡観察の基礎と応用」 京都工芸繊維大学 電気電子工学系 教授 一色 俊之氏 物質や材料のサブミクロン・ナノスケールの形態や構造観察に不可欠な電子顕 微鏡について、原理と構造、基本的な結像の仕組みをやさしく解説したのち、走 査電子顕微鏡(SEM)や透過性電子顕微鏡(TEM)による各種画像、解析事例を紹介 します。また、近年発展の著しい走査透過性電子顕微鏡(STEM)法や元素分析法、 三次元観察法について、さらにTEM、STEM法によるナノ構造評価に重要な技術で ある試料作製法について紹介します。 |
「分光分析の産業応用と最新技術のご紹介」 株式会社堀場製作所 科学・半導体開発部 中 庸行氏 堀場製作所は「Your Partner in Science」を掲げ、最先端材料の研究開発から生産 管理に至るまで、幅広い分光分析技術を提供しています。本講演では、分光の簡 単な原理、堀場製作所が得意とするエリプソメトリ・ラマン分光・カソ-ドルミネ ッセンスといった分光技術のアプリケーション事例を述べるとともに、最新の分光 分析技術であるAFM-Ramnによるナノスケール分光測定のデータを紹介します。 |
意見交換 |