第1回 2016年7月29日(金) 14:00~16:30 | ||
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「量子エネルギー変換材料の開発とそのセンサー応用」 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 教授 柳田 健之氏 |
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放射線は高い透過力を有しており、その特徴を用いて医療やセキュリティ等、広汎な分野で利用されています。これらで用いられる放射線検出器には、シンチレータと呼ばれる、不可視な放射線を吸収し、可視光に変換する量子エネルギー変換材料が搭載されています。本講演では、シンチレータを用いた医療やセキュリティ機器やシンチレータ材料の基本を概説し、最新の研究成果に関して紹介します。 |
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第2回 2016年9月5日(月) 14:00~16:30 | ||
内容 |
「産総研での機能性ナノ材料の開発」 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 関西センター |
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産総研では、幅広い産業分野での応用を目指し、競争力の源泉となる材料技術の開発と実用化のための研究開発に取り組んでいます。その中で、カーボンナノチューブとグラフェンを中心としたナノ炭素材料の量産化技術、新規な有機無機ハイブリッド材料のガスセンサ応用、ハンドリングに優れた酸化物ナノ粒子の製造プロセスの開発と応用、に焦点を当て、各材料の特徴や用途について紹介します。 |
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第3回 2016年11月10日(木) 14:00~16:30 | ||
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「触覚の主観性とその応用可能性」〜触覚技術が拓く新しい価値〜 国立大学法人名古屋工業大学 |
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視聴覚に関する応用技術が様々ある中、未開拓な触覚への関心が高まっています。その応用技術は、技から感性まで幅広い作用可能性があり、ものづくり産業から医療・福祉,リハビリテーションなど様々な分野に展開が期待されます。ここで触覚は、自身の皮膚特性や運動特性といった内的特性が多いに関与し、プライベートで極めて主観的な感覚といえます。講演者は、触覚の共有とその応用に向け、内的特性に注目することで、触知覚メカニズムの解明や触覚の情報化、触感デザイン、そして各人の触知覚能力を活用した技術開発を行っています。本講演では、一部体験も交えながらをそれらを紹介します。 |
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第4回 2017年1月31日(火) 14:00~16:30 | ||
内容 |
「さまざまに展開するファインバブル技術と水質浄化・植物栽培への適用」 滋賀大学 工学部 機械システム工学科 教授 南川 久人氏 |
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ファインバブル(マイクロバブルとウルトラファインバブルの総称)を用いた様々な技術が開発されつつあります。この技術は日本発の新しい技術です。本講演では、ファインバブルの基礎知識のおさらいといくつかの適用事例を紹介いたします。また、講師が行った研究から、ファインバブルによるダム湖の水質浄化と、ファインバブルを植物(特に野菜)の栽培に用いて、その生育を活性化する実験的研究について紹介いたします。 |