平成29年10月6日(金)、同志社大学京田辺キャンパス夢告館において第31回目となる産学交流会を開催したところ、75名の参加者がありました。(1部講演会)
同志社大学理工学部機能分子・生命化学科から研究シーズとして「アミノ酸からつくるスマート高分子材料」、「靱性・剛性に優れ軽量な複合材料の開発~骨や歯をモデルとした構造材料~」についての講演、地元企業から「生分解性プラスチックのポリ乳酸を材料とした3Dプリンターによる事業展開」、「セラミックスの製造技法を用いたアパタイトナノパウダーの開発」という題目で生物由来の新機能生材料をキーワードに最新の研究や企業の取組状況について発表いただきました。
講演後は、各発表教員の研究室や発表企業等による研究ポスターの展示によるポスターセッションが行われました。
今回取り上げさせていただいたバイオ素材は、バイオミメティクス(生物模倣科学)にも通じる新たな分野として今後の研究が期待されている分野です。
また、場所を移して懇親会が開催され、なごやかな雰囲気の中で、懇談しながら技術のビジネスへの展開の可能性などについて意見交換が行われました。
第1部講演会
1 産学連携の事例紹介
「生分解性プラスチックのポリ乳酸を材料とした3Dプリンターによる事業展開」
ネオマテリア株式会社 代表取締役 増谷 一成 氏
「セラミックスの製造技法を用いたアパタイトナノパウダーの開発」
西村陶業株式会社 開発技術部 中田 光城 氏
2 研究シーズ発表
「アミノ酸から作るスマート高分子材料」
同志社大学 理工学部機能分子・生命化学科 教授 古賀 智之 氏
アミノ酸やペプチドなど生体分子と合成高分子をハイブリッド化させたスマート高分子材料の開発についてスパイダーシルクなどの例も紹介いただきながら講演いただきました。 |
「靱性・剛性に優れ軽量な複合材料の開発~骨や歯をモデルとした構造材料~」
同志社大学 理工学部機能分子・生命化学科 教授 水谷 義 氏
骨や海外などのバイオセラミックスは、軽量で強靱な特性があり、なおかつ、省エネルギーで環境に優しい材料です。これらの材料開発を分子レベルで明らかにし、優れた材料開発の取り組みについて講演いただきました。 |
【産学連携の事例紹介】
企業からも、バイオ素材を使った事業展開等について事例紹介いただきました。 |
3 ポスターセッション
発表企業の方や同志社大学理工学部 機能分子・生命化学科古賀研究室、水谷研究室の研究成果のポスター展示と意見交換が行われました。
第2部 交流懇親会
会 場:アマーク・ド・パラディ ラッテ(京田辺キャンパス内ラウンジ棟1階)
参加者:32名