フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

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この装置は、有機物など化合物の同定や官能基などの原子団の有無、分子の結合状態を調べるものです。
このため、指示した物質で構成された納入品であるかどうかの確認、製品の混入異物の同定、製品の付着物の同定等に利用されています。
当センターの装置は通常の分析では透過法、拡散反射法、高感度反射法、ATR法の利用ができます。微少量・微細物の分析では赤外顕微鏡を使用して、透過法及び反射法とATR法の利用ができます。

メーカ・型式
株式会社島津製作所
IRPrestige-21
性 能
分解能:0.5cm-1 
スペクトル波数:4000~400cm-1
設置年度
2008年
担 当
基盤技術課 化学・環境担当
TEL 075-315-8633        FAX 075-315-9497
E-mail kiban@kptc.jp
使用料(基本額)
こちらをご覧ください
公益財団法人JKA補助機器(競輪補助物件)
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分析の前に

試料が液体の場合は、液体セル法、KBr法(塗布) 、拡散反射法、全反射法(ATR法) によって測定しますが、性状(PH、揮発性等) によっては測定ができないことがあります。
 フィルム、プラスチック、ゴムの場合は、透過法、ATR法(一回反射型ATR装置も備えています。)によります。微小試料(微量試料)のときは赤外顕微鏡を使用します。
粉体の場合は、KBr法、拡散反射法を用います。
 コーティング物については、正反射法、ATR法 によります。金属上のコーティング物で試料が薄い(1μm以下)の場合は高感度反射法が使えます。
 異物分析の場合は、赤外顕微鏡を用いて、正反射法、透過法、ATR法の中から適切な方法を選び異物の特定を行います。 試料をそのまま(非破壊で)分析できる場合もありますが、測定装置へのセットが困難な場合は、分析対象物の切り出し、掻き取り、ピッキング等の操作が必要となります。
 測定結果から、ライブラリー検索により物質名を推定できます。(スペクトルの状況やライブラリー数の制約等から限界はあります。)ただし、混合物の場合は解析が困難な場合が多く、候補物のスペクトルとの比較対照が有力な手段となります。

 

活用事例

粉体中の毛髪様の異物混入の同定
毛髪でないことが判明
輸液キット底部の汚れのクレーム
製造工程中のグリースが混入
輸液キットキャップ部の異物混入
成型時の加熱による樹脂の焦げ付きが原因
輸入外国製のフィルムの成分特定
ウレタン樹脂が使用されていた。
LSIのリード部分に異物が付着しており、付着物の特定
樹脂と判明
糸状の異物混入物の同定
化学繊維であることが判明
電子部品に結晶物が付着
有機物でないことが判明
多層フィルム内に異物が混入
糊成分であることが判明
錆の発生のため、コネクター金属部の防錆油の塗布の有無の確認
塗布量が少ないことが判明
飲料製造の移送装置の金属部分に付着した異物の同定
紙パックにラミネートした樹脂と判明
センサーのレンズ部に付着した白色粉末の同定
レンズに使用した樹脂が振動により 留め具と擦れ、粉状になったものが付着したものと判明
製品の汚れ
製造工程で使用している機械油であることが判明